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ワンちゃん(♀)が子宮蓄膿症になる可能性は?

2014.10.08カテゴリ|ブログ

こんにちは、わたなべ動物病院の渡辺です。

避妊手術が推奨される大きな理由の一つが子宮蓄膿症の予防のためです。

子宮蓄膿症は治療しないとほぼ100%亡くなってしまう怖い病気です。

綺麗な環境下で育てられた実験犬のワンちゃん(避妊手術をしていない♀)で統計を取った論文では

4歳以上のワンちゃんの15.2%が生涯のうちに子宮蓄膿症になってしまい、治療をしたという怖いデーターがあります。

6~7匹に1頭程度が子宮蓄膿症になってしまう計算となります。

(参考文献 Exp Anim.2001 Jul;50(4):325-9.  Incidence of pyometra in colony-raised beagle dogs.)

犬の子宮蓄膿症がこれだけ罹患率の高い(なりやすい)疾患であり、致死性の高い疾患であることが避妊手術が重要と言われる所以の一つです。

また、開院後毎月1回乳腺腫瘍の手術をしています。乳腺腫瘍も早期の避妊手術で予防できる疾患の一つです。

避妊手術にはメリット・デメリットがあるので、しっかりと主治医の先生と相談して、行うかどうか決めないといけません。手術には心配がつきものですが、決断するうえでの参考になればと思います。

文責 渡辺高司

 

 

 

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