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猫ちゃんのおしっこ症状に要注意!!気をつけたい生活習慣。

2014.12.15カテゴリ|ブログ

こんにちは、わたなべ動物病院の渡辺です。

最近、めっきり寒くなってきましたね。

人もこたつでじっとしていたいこの季節、動くのが億劫なのは猫ちゃんも一緒です。

 

寒いうえに、運動が減ると飲水量が減ってしまい、尿が濃縮され、結石ができやすくなったり、

排尿が減ることで、膀胱の洗い流しが減り、膀胱炎になりやすくなってしまいます。

症状としては何度もトイレに行くのにおしっこが少量しか、もしくは全く出ない血尿をしている等です。

 

尿は体の老廃物。尿が出ないのが続くと体に毒素がたまり、食欲・元気の低下、嘔吐などを示し、無処置の場合、心停止に至ります

尿が出ていない場合は早急に最寄りの動物病院に行ってください。

 

そんな怖いおしっこ症状ですが、食事を変えるなどの生活習慣を変えることで、リスクを減らすことが出来ます。

食事以外で、すぐ出来る重要なことは1.飲水量を増やす工夫 2.排尿を我慢させず、快適に出来るようにすること 3.ストレスを減らすこと4.太らせないことです。

 

1.飲水量を増やす工夫

猫ちゃんは繊細な動物さんです。常に新鮮できれいな水を準備してください。

容器にも好き嫌いがあり、陶器の入れ物だと飲むけど、木の入れ物だと飲まないなど様々です。好きな材質の容器を選んであげましょう。

また、流れている水が好きな子や水道から直接飲みたい子もいます。衛生管理も必要ですが、水飲み場を増やしながら、いろいろと試してくださいね。

 

飲水量を増やすうえで、食事も重要です。

猫ちゃんはもともと砂漠の生き物で、少ない水分でやりくりしていました。

そのため、もともと、水分だけを摂取するのは少ないと言われており、食べ物中に含まれる水分から多くを摂取していました。

猫ちゃんは水を食べる生き物と言われることもあるくらいです。

水分を多くとるために、ドライフードよりも缶詰などのウェットフードにするのも一つです。

食感を気にしない子には、フードに水を混ぜるのも良いでしょう。

また、塩分量を増やし、飲水を促す療法食もあります。塩分量が多い療法食は心臓疾患や腎臓疾患では用いないほうがよいので、フードについてもしっかりと主治医の先生と相談してください。

 

 

2.排尿を我慢させず、快適に出来るようにすること

人もトイレが快適でないと入るのが嫌で、我慢しちゃうことがありますよね。猫ちゃんも同じです。

トイレはなるべく大きめ(体長の1.5倍あると良いようです)好きな材質の砂(細かいものを好む傾向にあるようです)を選んであげて、静かで落ち着ける場所に設置し、快適にできるようにしましょう。

また、猫ちゃんもきれい好きな生き物です。汚れていると我慢してしまう子も多いので、なるべく頻繁にトイレ掃除をしてあげてください。

トイレの数も重要です。なかなか難しいですが、トイレは猫ちゃんの頭数プラス1個以上が理想です。猫社会でも強い子がいると気を使ってトイレができないときもあります。トイレを清潔にするためにも、その子、その子にトイレがあることが良いと言われています。

おしっこを我慢するのは、腎臓や膀胱などの泌尿器にとっては良くないので、工夫してくださいね。

 

3.のストレスを減らすことは近年猫のおしっこ症状の原因の6割を占めると言われている猫特発性膀胱炎(FIC)と関与しています。

だいぶ文章が長くなってしまったので、また、次回ブログに載せようと思います。

長文、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

文責 渡辺 高司

 

 

 

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