2014.11.04カテゴリ|ブログ
こんにちは、わたなべ動物病院の渡辺です。
当院は祝日にお休みをいただいていますので、11月3日に万博記念公園で開催されたロハスフェスタに家族で行ってきました。
ロハスフェスタは人や環境に優しく、地球環境を考えた、こだわりの手づくり雑貨や家具店、健康的な食材から作られたフード&スイーツ店などが出店していて、おしゃれにエコを実践しようというコンセプトで行われています。
エコ意識を一番に感じさせるものが、フードのお皿は持参が基本というところです。持参されていない方はお店の皿を100円程度でレンタルしなくてはいけません。
また、牛乳パックなどリサイクル可能な資源の回収も行っています。
子供ができ、今後の社会に資源を残すことの重要さも感じており、とても共感できる催しです。それだけでなく、出店しているお店は本当におしゃれであったり、食事が美味しくヘルシーであったり、今後も可能であれば、参加したいと思える内容です。万博記念公園の自然に触れられるのも魅力です。
今回ロハスフェスタを訪れたもう一つの目的は当院を建築してくださったHONEST INCの山川さんも出店しているのでご挨拶することでした。病院の設計や気になることに対して真摯に相談にのっていただけるので、今回も一つお願いをしてきました。病院を少しずつよくするためのお手伝いをしていただき、本当に助かります。
仕事も兼ねて行きましたが、とても楽しい1日が過ごせました。いらっしゃっている皆さんも楽しそうで、このような素敵な催しが増えればいいなと思います。
祝日を満喫させていただきましたが、本院は祝日休診で患者様にはご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ありません。
また、祝日休診でよく問い合わせいただくのですが、日曜日が祝日で月曜日が振り替え休日の場合は日曜日は通常通り営業(9:00~11:30、12:30~14:30)、月曜日は休診日とさせていただきます。ご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほど宜しくお願いいたします。
文責 渡辺 高司
2014.10.28カテゴリ|ブログ
こんにちは、わたなべ動物病院の渡辺です。
今回は皮膚が痒く、お腹を舐めていた猫ちゃんを紹介いたします。
とてもかわいく写真を撮らしてくれてモコちゃん。
しかし、お腹を見てみると赤く盛り上がった病変が複数存在していました。
猫ちゃんではよく見られる病変です。
そこで、皮膚病変部の細胞検査(図1)をしました。
図1 皮膚病変部の細胞
図1の一部を拡大したものが、図2と図3です。
図2 好酸球
図2では3つの丸い細胞が写っています。このように紫色の核(細胞の中にある遺伝子を作るもの)の周りにある細胞質が顆粒状に赤く染まるもの(=好酸性)が好酸球と呼ばれる細胞です。好酸球はアレルギー性の疾患で出てくることが多く、猫ちゃんのアレルギー性皮膚炎で出てくることも多いです。
図3 好中球
図3では好酸球と似ていますが、周りが赤く染まらない好中球(=炎症時や細菌などと戦う時に出てくる細胞)が認められます。
図2、3の両方に小さい紫の点々が認められますが、それらは細菌です。
アレルギー性皮膚炎だけではなく、細菌性の皮膚炎(膿皮症)にも陥っています。
この結果から、好酸球性皮膚炎並びに続発する膿皮症と診断しました。
そのため、アレルギーと細菌に対する治療を行いました。
菌を退治するための抗生剤、アレルギーや痒みに対して抗ヒスタミン薬、ステロイドの局所スプレー、ノミの駆除薬(アレルギーの原因は多岐にわたりますが、ノミが関与していることも多いため)を用いました。それらの治療を1週間したところ次のようになりました。
大分綺麗になりましたが、痒みが気になるとのことで少量のステロイドの内服も加え、治療を続けたところ、1か月後にはほぼ完治です。
今後も繰り返す可能性があるので、注意が必要ですが、綺麗になって良かったです。
皮膚病もいろいろな原因があり、一生のお付き合いをしないといけないことも多々あります。
皮膚病だけでなく、いろんな疾患について、病態や動物さんの性格、飼い主さんのお考えに合わせて、最適な治療が提示できるよう、努力いたします。
治療方法や方針について気になることがありましたら、なんでもご相談下さい。
文責 渡辺 高司
2014.10.24カテゴリ|ブログ
こんにちは。わたなべ動物病院 看護師 平松です(/・ω・)/
雨が降って寒かったり、晴れて日中は暖かかったり・・・ 私も先日微熱が出てしまいました((+_+))
当院に来院される動物さん達も今まで何にも無かったのに、急に食欲や元気が無くなって、とおっしゃられて来ることが増えてきました。
人間と同様に季節の変わり目は動物さん達にとっても多少身体に負担の掛かる時期でもあります。
シニア期に入った子等は特に気にして見てあげて下さい。
また、元気、食欲が無いというのは言葉で身体の不調を訴えられない動物さん達にとっては最大のサインでもあります。
病院・・・行くほどでもないかな? もう1日様子を見よう。 が、手遅れになることも脅しではなく本当にあるんです。
人間だったら、2日何も口にしない、水を飲まない時、すぐに病院に行くと思います。
早期の発見で点滴通院や飲み薬の服用を早く開始し、より短期間で、また治療費も入院費よりはおさえることができ、
症状が改善した 動物さん達がたくさんいます。
やはり飼い主さんの早期の対応によるものでした。
もしも、たいしたこと無いかも・・・こんなことで病院行ってもいいのかな? なんて思われている飼い主様がおられましたら迷わず、まずはお電話ください。
お電話でお伝え出来る範囲のことはお伝えさせて頂きます。
交通手段がない・・・等もご相談下さい。
最後に、昨日ペピー動物看護専門学校で行われたセミナーに参加させていただきました。
講義内容は『動物看護師の仕事を通じての社会貢献』でした。
1番心に残ったのは 『しつけは心のワクチン、注射のワクチンは病気から護る為のもの、両方家族を護る為に必要なもの』 とのお言葉です。
しつけをしていないと事故・他の動物との喧嘩・問題行動等で命を落とす危険性があります。
注射のワクチンは病気を予防し、もしかかっても軽度で済むようにするためのものです。
現在は飼い主様、患畜、ペットなどとは呼ばず、飼い主様→ご家族様 患畜・ペット→○○様の○○ちゃん と呼ぶ方が適切になってきているようで家族の一員としての位置を確立しています。
人間(飼い主様)と動物さんとの間には昔とは違う『絆』があり家族の一員としての最高の医療が求められ必要なケアも変わってきています。 私達、わたなべ動物病院のSTAFF全員は一丸となって【ヒューマンアニマルボンド=人と動物の絆】のお手伝いが出来るよう精進して参ります!
本当に看護師としての使命を再認識させられる貴重で有意義な時間でした。
次は12月に避けて通ることの出来ない「保定」についてのセミナーに参加させて頂きます♪
2月には血液検査についてのセミナーが控えています。
しつけの資格取得にも乗り出そうと考えています。
どんどん勉強してもっともっとご家族の一員である動物さんのため、飼い主様のためになれるよう頑張ります!!!
文責 平松 彩
2014.10.19カテゴリ|ブログ
こんにちは、わたなべ動物病院です。
先日、ロイヤルカナンさんの栄養学セミナーをスタッフ一同受講しました。
そこで今回も学んだ内容をクイズにします!!
①犬の皮膚の組織を全部集めると体重の何%になるでしょう
選択肢 A.約5% B.約10% C.約20%
②摂取した栄養素の何%が皮膚によって利用されているでしょう?
選択肢 A.約10% B.約20% C.約30%
③皮膚が生まれ変わり、入れ替わる期間(ターンオーバー)はどれくらいでしょう?
選択肢 A.約1週間 B.約3週間 C.約5週間
答えはそれぞれ、①C ②C ③B です。犬種や大きさにより、厳密には異なると思われます。
意外な結果ではないでしょうか?私たちが思っている以上に皮膚は重たく、栄養の必要な組織でした。
ちなみに人では①6~8%③約4週間(②はわかりませんでした。。)みたいです。
この結果から、ワンちゃんの栄養管理や皮膚の治療で考えないといけないことをより詳しく、わたなべ動物病院のGoogle+
https://plus.google.com/u/0/b/101623496555496205755/+%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%81%B9%E5%8B%95%E7%89%A9%E7%97%85%E9%99%A2%E5%A4%A7%E6%9D%B1%E5%B8%82/posts
で解説しています。
お時間ございましたら、お付き合いください。
文責 わたなべ動物病院